2014年5月8日木曜日

稽古

「稽」は考えるという意味の漢字であり、
稽古には「昔のことを調べ、今なすべきことは何かを正しく知る」
というような原義がある。と、どなたかが言ってらした。

まさおか式は先週から7月の旗揚げ公演に向けての稽古を始めました。
この一年、共作デュオやソロしかやっていなかったので、
稽古場で3人のダンサーに指示を出すのは新鮮でとても楽しい。

ダンサーと振付家の関係というのはとても複雑です。
私たちは先生と生徒ではないし、友達でもない、
職場の仲間という訳でもなければ、赤の他人でもない。
あるいはその全部があてはまる。
けれど、大切なのは一蓮托生=結果はどうなろうと、
行動や運命をともにすることなんじゃないかと思います。
その為には信頼しあう。任せる。

時に、任せる/任されるというのは素敵なことだな、と最近感じます。
「任したー!!」って言ってバトンを渡されると
一人じゃできなかったことができたりします。
あれって押し付けられてるんじゃなくって力を貰ってるんだな。

話は逸れましたが、そう稽古。
ここ何年か私にとって特別な感情を抱かせる言葉です。
ダンスに打ち込める幸福な時間でありながら、
自分を見つめて逃げ出したくなる孤独な瞬間。
今やりたいことを嗅ぎ分ける模索と
それを実現する為の訓練。

「昔のことを調べ、今なすべきことは何かを正しく知る」
肝に銘じてこれから3ヶ月稽古に打ち込もうと思います。

政岡

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