2014年5月30日金曜日

チラシ

「チラシ」は漢字で書くと「散らし」なのだそうです。
江戸時代には既に存在していたらしく、 客を引き寄せるということで「引札(ひきふだ)」とも呼んだらしいです。


さておき、まさおか式のチラシも既に”散らし”始めております。


写真のモデルになってくれたのは
今回の出演者である平川恵里彩さん。
彼女は私が初めて作品を作った2007年以来
ほとんどの作品に出演してくれているダンサーです。
クールビューティーな眼差しが印象的です。

撮影は金子愛帆さんが引き受けて下さいました。
私は彼女が撮るポートレートが好きで、
今回のチラシのデザインが思い浮かんだときから
撮影は愛帆さん、と心に決めていました。

色んな力が結集してできたチラシ。
各所でお手に取ってご覧ください。




2014年5月23日金曜日

荒通し

昨日は「おどり良ければ全てよし」9回目の稽古でした。
早くも20分のショートバージョンをざっくり通してみました。

ここ最近は早めに全体像を見る作り方をしています。
そうすると、元々のコンセプトから何が立ち上がってきているのか
あるいは何が違ってきてしまっているのか
とてもよく分かるからですが、
違ってしまうことは
意外と悪いことでもありません。
色々試して寄り道するのがよい。

さて、このショートバージョンを観られるチャンスがあります。
6月の頭にワークインプログレスを行う予定です。
来週詳細を発表しますので、
ギリギリの告知でも観にこられる方、是非いらして下さいね。

政岡

2014年5月15日木曜日

歌い踊る

子どもたちにダンスを教え始めて3年目になります。
定期的に週一回。
幼稚園でバレエ、学童保育でダンス。

子どもには沢山のことを教わっています。
最近気になるのは、彼らがごく普通に踊りながら歌うこと。

流行のアナと雪の女王は勿論、
彼らの知らない英語の歌を流しても歌います。
歌と踊りがとてもよい塩梅で混ざり合っていて
すっごく楽しそうなので 、
私もやってみるのですが難しい。

どちらかに意識が偏ってしまう。
そもそも二つの行為を別のものとして認識しているので
「二つのタスクをうまく同時にやる」という方向に頭が働いてしまう。

子どもたちを見ていると少し違って
身体全部で歌っているような、踊りから歌が吐き出されているような、
一体感です。

ロックシンガーのような切迫感もなく、のびのびと鷹揚なあの身体は
私の永遠の憧れ。

政岡

2014年5月8日木曜日

稽古

「稽」は考えるという意味の漢字であり、
稽古には「昔のことを調べ、今なすべきことは何かを正しく知る」
というような原義がある。と、どなたかが言ってらした。

まさおか式は先週から7月の旗揚げ公演に向けての稽古を始めました。
この一年、共作デュオやソロしかやっていなかったので、
稽古場で3人のダンサーに指示を出すのは新鮮でとても楽しい。

ダンサーと振付家の関係というのはとても複雑です。
私たちは先生と生徒ではないし、友達でもない、
職場の仲間という訳でもなければ、赤の他人でもない。
あるいはその全部があてはまる。
けれど、大切なのは一蓮托生=結果はどうなろうと、
行動や運命をともにすることなんじゃないかと思います。
その為には信頼しあう。任せる。

時に、任せる/任されるというのは素敵なことだな、と最近感じます。
「任したー!!」って言ってバトンを渡されると
一人じゃできなかったことができたりします。
あれって押し付けられてるんじゃなくって力を貰ってるんだな。

話は逸れましたが、そう稽古。
ここ何年か私にとって特別な感情を抱かせる言葉です。
ダンスに打ち込める幸福な時間でありながら、
自分を見つめて逃げ出したくなる孤独な瞬間。
今やりたいことを嗅ぎ分ける模索と
それを実現する為の訓練。

「昔のことを調べ、今なすべきことは何かを正しく知る」
肝に銘じてこれから3ヶ月稽古に打ち込もうと思います。

政岡